「大人」って何だろう?
年齢を重ねれば、自然になれるものだろうか。効率や合理性が重視される現代において、私たちが忘れかけている「大切なもの」があるのではないか。
そんなふとした疑問を持ったとき、上司に勧められた一冊が、伊集院静氏のエッセイ『大人の流儀』だった。
以前、教えてもらってすぐに書店へ向かったのだが、一巻が品切れ。 「途中から読むのもな……」と一旦は保留にしていた。
最近になり、父親が図書館に通っていることを知り、「もし『大人の流儀』があったら、借りてきてほしい」とお願いしたところ、間もなく手元に届いた。流石に行動派である。
手にした最初の一冊。そこに描かれていたのは、現代では失われつつある、「濃い」人間の生き方だった。
伊集院静が語る「大人の流儀」とは?
本書は、著者の豊かな経験談を、独自の哲学を交えながらまとめた短編集だ。一編一編が短く、非常に読みやすい。
しかし、そこに漂う空気感は実に濃厚である。 今でいうところの「古き良き時代」。その世代の人たちが持つ、**確固たる「自分」**に、私は強く惹かれた。
彼らは、自分の考えをしっかりともち、それを貫く強さがある。 頑固な中にも、風情があり、人情味が強い。
合理性だけでは計れない、人間としての「厚み」を感じるのだ。
昭和の背中に学ぶ、確固たる生き方
この本を読んでいると、何となく彼らの生き方に憧れてしまう。
「自分に自信をもって生きていたのだろうか?」
戦国時代や幕末~明治のように、多くの大人物が輩出した時代がある。 改めて考えると、昭和もまた、人々を強く鍛え上げた、すごい時代だったのかもしれない。
彼らの背中には、自分たちの流儀を貫いた男たちの、誇りと美学が漂っている。
まとめ:自分だけの「流儀」を見つける
『大人の流儀』は、単なる昔話ではない。現代を生きる私たちに、**「自分はどうありたいか」**を問いかける一冊である。
私自身、まだ答えは見つかっていない。 しかし、この本をきっかけに、少しずつ自分の「流儀」を育てていきたいと思う。
あなたは、自分だけの「流儀」を持っていますか?



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